東京都品川区で働く歯科衛生士の皆さん、こんにちは。私は都内で複数の歯科医院を経営している医療法人の理事長を務めています。
品川区は、都内でも有数のビジネス街であり、住宅地としても人気が高く、多くの歯科医院が日々、患者様の口腔健康を支えています。皆さんも、この地でプロフェッショナルとして患者様と向き合い、やりがいを感じていることでしょう。
しかし、一方で、こんな悩みを抱えてはいませんか?
「また求人出てる…新しいスタッフ、すぐに辞めちゃうのかな」
「どうしてうちの医院は、いつも誰かしら募集しているんだろう」
「やっと仕事を教えても、すぐいなくなって、また一から…正直疲れた」
そう、今回は特に「スタッフの入れ替わりが激しい医院の闇」に焦点を当てます。常に求人を出している医院の裏事情から、皆さんが長く安心して働ける、定着率の高い職場の見極め方まで、歯科業界の裏側を知り尽くした私の視点から、包み隠さずお話ししていきましょう。
「常に求人」の医院に潜む闇とは?
皆さんが求人情報を見る際、「急募」「高給優遇」「未経験OK」といった魅力的なフレーズに惹かれることもあるでしょう。しかし、それが「常に」出されているのであれば、一度立ち止まって考えるべきです。
なぜ、ある歯科医院は常にスタッフを募集しているのでしょうか? これは、経営者として、非常に憂慮すべき事態です。そこには、個人経営の歯科医院によく見られる、根本的な問題が隠されていることが多いのです。
個人経営の「ブラック歯科医院」が生まれやすい背景
私の経験上、スタッフの入れ替わりが激しい医院には、共通するいくつかの特徴があります。 特に、個人経営の歯科医院において、これらの問題は顕著に現れやすい傾向にあります。
1.経営者のワンマン体制と人間性の問題
個人経営の医院では、院長先生の考えや人間性が、良くも悪くもそのまま医院の文化になります。コミュニケーション不足、威圧的な態度、ハラスメント、気分屋な性格など、院長先生の人柄が原因でスタッフが精神的に疲弊し、退職に至るケースは後を絶ちません。
また、スタッフの意見を聞き入れず、全てにおいてトップダウンで決定するワンマン体制では、スタッフは「言っても無駄」「自分たちの居場所がない」と感じ、エンゲージメントが低下します。
2.ずさんな労働環境とコンプライアンス意識の低さ
「朝早く出勤しても残業代が出ない」「休憩時間がまともに取れない」「サービス残業が常態化している」といった労働環境は、もはや「ブラック」と言わざるを得ません。経営者としては、スタッフは医院を支える大切な財産であり、労働法規を遵守し、安心して働ける環境を提供するのは最低限の義務です。
しかし、人件費削減のため、あるいは単なる知識不足から、劣悪な労働条件を敷く医院が残念ながら存在します。このような環境では、心身ともに疲弊し、長く働き続けることは困難です。
3.教育体制の欠如とキャリアパスの不明瞭さ
新しく入ったスタッフへの教育がOJT任せで、マニュアルもなく、先輩スタッフも忙しくて教えてくれない。このような状況では、新人は「自分は期待されていない」「成長できない」と感じ、早期離職につながります。
また、いくら頑張っても評価制度が曖昧で、給与も上がらず、将来のキャリアが見えない職場では、歯科衛生士としての専門性を高めたいと願う皆さんにとって、長く働く魅力は感じられないでしょう。
4.残されたスタッフへの負担増と悪循環
スタッフが辞めるたびに、残されたスタッフの業務負担は増大します。新しいスタッフが入っても、また一から教える手間が発生し、その間に既存スタッフはさらに疲弊していきます。この悪循環が続くと、最終的には優秀なスタッフから先に辞めていき、医院全体の質が低下するという最悪のシナリオを辿ることになります。
長く働ける「定着率の高い職場」を見極めるポイント
では、どうすれば「入れ替わりの激しい闇」を避け、長く安心して働ける、定着率の高い職場を見つけられるのでしょうか。現役の理事長として、私が重視するポイントをお教えします。
1.求人情報の「行間」を読む
- 具体的な教育体制の記載があるか?
「アットホーム」「和気あいあい」といった抽象的な言葉だけでなく、「マニュアル完備」「OJT制度あり」「外部セミナー参加補助あり」など、具体的な教育・研修制度が明記されているか確認しましょう。 - 福利厚生や手当が具体的に示されているか?
残業代支給、有給休暇取得実績、社会保険完備はもちろん、家賃補助、資格手当、産休育休制度の実績など、スタッフへの投資を惜しまない姿勢が見えるかチェックします。 - 「急募」の文字に騙されない
「急募」や「好条件」は、魅力的ですが、それが常に募集されている場合は要注意です。人が定着しない根本的な原因が隠されている可能性があります。
2.見学・面接時の「現場の空気」を感じる
- スタッフの表情と雰囲気
見学時や面接時に、実際に働いているスタッフの表情や態度をよく観察してください。笑顔が多いか、挨拶をしっかりしているか、院長とスタッフ間の会話はスムーズか、など。活気があり、良好な人間関係が築かれている職場は、スタッフの定着率が高い傾向にあります。 - 院長先生の人柄と接し方
面接時に院長先生が皆さんの話をじっくり聞いてくれるか、質問に対して誠実に答えてくれるか、スタッフへのリスペクトが感じられるか、などを見極めましょう。 - 具体的な質問をぶつける勇気
「残業は月平均で何時間くらいですか?」「有給取得率はどれくらいですか?」「産休・育休を取得したスタッフはいますか?」など、気になることは遠慮せずに具体的に質問し、ごまかされずに明確な回答が得られるかを確認してください。可能であれば、実際に働いている歯科衛生士さんと話す機会を設けさせてもらうのも有効です。
3.法人経営の医院が持つ安定性
一般的に、個人経営の医院と比較して、医療法人として複数院を経営している歯科医院の方が、スタッフの定着率が高い傾向にあります。これは、以下のような理由からです。
- 組織的な経営体制
法人化されていると、経営陣が複数いるため、ワンマン体制に陥りにくい傾向があります。コンプライアンス意識も高く、労働環境が整備されていることが多いです。 - 教育・評価制度の充実
複数院展開している法人の場合、統一された教育マニュアルや研修制度、明確な評価基準が整備されていることが多く、スタッフは成長の機会を得やすく、キャリアパスを描きやすいです。 - 多様なキャリアパス
衛生士として、臨床だけでなく、新人教育やマネジメント、地域連携など、様々なキャリアを選択できる可能性があります。
目先の条件だけでなく、真の「安心」を
東京都品川区には、素晴らしい歯科医院もたくさんあります。しかし、残念ながら、目先の高給や「急募」という言葉で、スタッフを使い潰すような「ブラック医院」が存在するのも事実です。
大切なのは、目先の給与や表面的な条件だけでなく、その医院の「内側」がどうなっているのか、スタッフが長く安心して働ける環境が本当にあるのかを、皆さんの目でしっかりと見極めることです。
歯科衛生士としての皆さんの専門性は、患者様の健康を守る上でかけがえのないものです。その価値を正しく理解し、皆さんが心身ともに健康で、長く輝き続けられる職場を選ぶことが、自身のキャリアにとっても、ひいては歯科業界全体の発展にとっても重要だと、私は強く信じています。
この記事が、品川区で働く、あるいは品川区での転職を考えている歯科衛生士の皆さんにとって、より良い職場を見つけるための一助となれば幸いです。
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